![]() |
「ローマ劇場毒殺事件」 エラリー・クイーン/石川年訳 ドットブック版 249KB/テキストファイル 237KB 630円 |
| 本格ものミステリーの雄、エラリー・クイーンのデビュー作であり、以後10巻に及んだ有名な「国名シリーズ」の最初の作品。ブロードウェイの新顔「ローマ劇場」には暗黒街ものの新作「拳銃稼業」に多くの観客がつめかけた。ナイトクラブの殴りこみ、ギャング出入りの派手さで受けている芝居だった。第二幕の山場で観客席の後部座席のほうから大きな悲鳴が聞こえた。客たちはこれも芝居の刺激的な新手だと思い、その方角に首をのばした……だが、それは芝居ではなく真実の殺人だった。被害者は悪徳弁護士! クイーン父子の捜査がはじまる。どうしたわけか被害者の持っていたはずのシルクハットが消えていた…
エラリー・クイーン |
|
| 立ち読みフロア | |
|
一九二―年の芝居シーズンは、少し調子が変った始まり方だった。劇作家ユージン・オニールは知的観客層を動員するような新作の執筆を怠けてしまったし、大して芝居好きでもないのに、劇場《こや》から劇場を見てまわるような俗人どもは、まともな芝居を見すてて、手っとり早く楽しめる映画館のほうへ移った。 |
|