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「若き日の芸術家の肖像」 ジェームズ・ジョイス/飯島淳秀訳 735円 |
| ジョイスの若き日を描いたとみられる自伝的要素の強い作品。主人公スティーヴン・ディーダラスが自分の周囲、肉親、恋人、友人、先生とたもとを分かち、アイルランドの郷土、民族、宗教、政治から決定的に訣別して、芸術に奉仕するコスモポリタンな人間として生きることを選び取るまでの息苦しい苦闘を描く青春文学の力作。この作品の中の多くの要素はすぐあとに続く「ユリシーズ」へと引き継がれた。
ジェームズ・ジョイス(1882〜1941)蒸留所経営に失敗してさまざまな職業を次々と手がけた父と、熱烈なカトリック信者の母とのあいだにダブリン(アイルランド)で生まれる。同地のユニヴァーシティ・カレッジを卒業後、パリへ。貧しい暮らしを1年送ったあと母危篤の知らせを受けて戻るが、母の死後の04年、再び故郷を離れ、二度と戻ることなくイタリア、フランス、スイスなどで生涯を送った。学生時代から抒情詩を書き作家をめざしたが、最初の小説「ダブリン人」がでたのは14年、ついで16年「若き日の芸術家の肖像」を発表した。22年には「ユリシーズ」が完成、だが検閲にかかってフランスでしか出版できなかった。23年に書き始めた最後の大作「フィネンガンズ・ウェイク」が完成したのは39年であった。 |
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むかしむかし、とてもたのしかったころのことでした。一ぴきの牛モウモウがみちをやってきました。みちをやってくるこの牛モウモウは、タックー坊やというかわいらしい男の子にあいました…… |
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